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建設業界の『未来』

建設業で昔からよく言われる言葉がありました。それは「3K」

3K(「危険」「汚い」「キツい」)。だから、若手が入ってこないんだと。

現在は新3K(「給与」「休暇」「希望」)に印象を変えていこう、という動きもあるのだとか。
労働力不足に外国人はどうだとか、技術の継承のため、人材を絶やしてはいけないだとか、

近い将来には労働時間の制限も法的に関わってくるために、とにかく、入職者促進を掲げて一生懸命です。

でも、でもです。

単に「若手の担い手の育成」というけれど、アタマは変わらず。「支配層の意識」は変わらず。

ただ「若者=労働力」とみなしているようじゃ、若者にとっては魅力がないのは同じ。

給料が安いから。社会保険が整備されていないから。色々理由を付けているけど、

そういう環境を保てない理由も存在し、その点の解消にはとかく鈍感な点があります。
そりゃ、自分のトコロの財布が痛む話は、しないわね。

結局、これまでの既得者がドカっと居座ったまんまで、ただ労力をかき集める。

現場の危険な、面倒な作業を押し付ける「自分の手足」。それは元請下請関係も同じ。

これって「業界の未来に資する」ことかなぁ?

そういうことで若者が拒否しているとは思えません。

若者を業界に呼びたいのなら、労働力だけでなく、経営者としても迎えるべき。今のルールでは、若年者ではなかなか許可を得ることは難しいのです。経営経験5年の「砂時計」は、若者の業界参入をことごとく阻んでいる。技術は確かでも、砂時計が落ち切っていないとハナからダメ。

若者は「入職」ばかりを望んでいるのではない。ベンチャーな気概は存在します。

自分たちの都合のいい視野にだけ限定しているようでは、結局「今の人」がいなくなればそれまで、なのです。

ホントに「未来」、考えてる?